そで壁とは、耐震壁や耐力壁ではない壁のことをいいます。
そで壁は、構造上の主要な部分とはならない壁のことをいい、外部に突きだした防火や目隠しのために設置される壁のことをいいます。また、そで壁は、建物内部から連続的に外部に設置され、建物意匠や空間の演出のために採用されることが多くなっています。最近では、住宅などにおいてよく見られるようになっています。
そで壁は、耐力壁とならなくとも柱に取り付けることにより、部分的に地震力などに対する抵抗を増大することができる場合もあります。これによって建物の剛性は強化されるため、重心と剛心のずれの偏心による建物の破壊から防ぐことができます。
例として、阪神・淡路大震災では、そで壁がRC鉄筋コンクリート造の柱や梁に取りついていたことにより、建物の大きな破壊から逃れられたということがあります。