住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 冠瓦とは、棟の最上部に載せる瓦のことをいいます。
 冠瓦は、棟瓦の種類の一つのことで、棟瓦のことを冠瓦と呼ぶことがあります。棟瓦のうち、平たいものは、伏間瓦(ふすまがわら)と呼び、丸形や山形になった背の高いものは、冠瓦と呼んでいます。
 冠瓦は、瓦の形状は丸く、丸桟冠瓦と角桟冠瓦があります。また、形状が三角形のものは、三角冠瓦と呼ばれ、角形の冠瓦は、箱冠瓦(はこかんむりがわら)と呼ばれています。
 なお、桟とは、棟瓦の重なる部分をいいます。冠瓦は、関西地方で多く使われている京伏間に対して、江戸伏間や江戸冠(えどかん)などとも呼ばれています。
 瓦は、上代、中国から伝えられた建材で、古くから寺院などに使われていることから、日本の伝統的な文化ともなっています。特に平瓦と丸瓦を交互に使った伝統的な本瓦葺きや、桟瓦を使った桟瓦葺きは、日本の家屋の屋根に多く見られるものです。
 日本の瓦は、陶器製のものが多く、スタイルや産地などにより千種類以上あり、最近では、セメントやスレートなどで作られた瓦もあります。ただし、瓦は、台風などの風雨に対して、効果がありますが、重量があるため、木造住宅などでは構造的に負荷が高くなるという心配もあります。
 最近発生する地震による被害では、瓦葺屋根の建物の倒壊がよく見られます。そのため、近年、築年数が経つ瓦葺屋根の木造住宅の耐震化がすすめられています。


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