住まい・住宅関連の用語集

　色土とは、壁の上塗りなどに使う土のことをいいます。
　色土は、左官仕上げ用の色のついた土のことで、粘土に含まれた金属によって、赤系、黄系、水色系、白系黒系などに分類されています。色土は、白い漆喰塗りの壁とは違って、同じ色の壁でも色合いの差によって部屋の雰囲気をつくることができます。また、色土を使った座敷の壁のことを京壁と呼び、聚楽や稲荷山などの仕上げ材料で呼ぶこともあります。
　なお、土壁とは、和風建築の伝統的な壁の総称で、土を素材に左官仕上げした壁のことをいいます。土壁は、壁を支える竹と貫(ぬき)を格子状に編み込んだ小舞を下地して、その上に地粗塗り、中塗り、上塗りを重ね塗っていきます。自然の土とすさと水を混ぜて上塗りをしますが、最後の塗り仕上げにより、土壁としての呼ばれ方が違ってきます。また、土壁の下地のことを小舞といい、土壁下地は、竹やぬきを縦横に編み込んでつくられます。竹などの素材を格子状に編み込んで構成します。
　壁を厚く塗る必要がある土蔵のような建物の壁では、竹の代わりに木などを用いて組み上げます。土壁は、茶室などで用いられ、いまでも和風建築でよく用いられる壁仕上げです。
　なお、土壁は、粘りを持つことから地震の衝撃に対して損傷が小さいという効果をもっています。