住まい・住宅関連の用語集

　小舞壁とは、竹小舞下地に仕上げた壁のことをいいます。
　竹小舞とは、土壁の下地になる部分のことをいい、土壁の下地のことを小舞といいます。土壁下地は、竹やぬきを縦横に編み込んでつくられます。竹小舞もその一つであり、細い竹を使って編んだ下地のことをいいます。竹などの素材を格子状に編み込んで構成された竹小舞は、小舞壁の下地として使用されています
　なお、壁を厚く塗る必要がある土蔵のような建物の壁では、竹の代わりに木などを用いて組み上げることがあります。
　土壁は、この小舞下地の上に、地粗塗り、中塗り、上塗りと重ねて塗りあげて仕上げます。土壁は、最後の塗り仕上げる材料によって呼ばれ方が違ってきます。代表的なものでは、京都付近で産出する伝統的な聚楽壁があります。他には、錆壁、紅壁などがあります。
　また、土壁は、茶室などで用いられ、いまでも和風建築において壁仕上げなどに用いられる方法です。土壁の効果は、粘りを持つことから地震の衝撃に対して損傷が小さいという特性があります。