住まい・住宅関連の用語集

　特優賃とは、特定優良賃貸住宅の略称で、中堅所得者のファミリー向けの公共賃貸住宅の一つのことをいいます。
　特優賃は、民間の土地所有者が一定の条件に合った賃貸住宅を建築して、自治体や公社が最長20年間の長期契約で借り上げたり、管理受託によって運営する住宅のことです。この特優賃では、建設費が国や自治体から補助されたり、公庫の低利融資を受けることができます。また、入居者の負担を減らすために家賃の補助が行われ、収入に応じて負担額が変動します。公的資金の援助を受けて建設される特優賃は、公共賃貸住宅に分類に含まれています。
　なお、公共機関がつくる集合住宅のことをパブリックハウスといいます。パブリックハウスでは、公的な機関が建設し、受託管理、運営している賃貸住宅が多くあります。公共賃貸住宅は、公的な機関が公的資金を使って、低額所得者向けに安い家賃で賃貸する公営住宅のことをいいます。さらに、中堅所得層向けに、独立行政法人都市再生機構や地方住宅供給公社が賃貸する賃貸住宅などがあります。
　独立政法人都市再生機構(UR都市機構)とは、高度成長期に「公団、公社」と呼ばれた公的機関「日本住宅公団」と「地方住宅供給公社」の名称を変えて継承する機関のことです。「公団、公社」は、高度成長期、大都市の人口増加で都市部において住宅が不足するため、大量の公共住宅を供給してきた機関です。そして、いまは、その役割を終えて、都市再生事業を中心に行なっています。