木摺りとは、漆喰などの塗壁の下地として用いられる薄い小幅板のことをいいます。
木摺りは、間柱に約1センチメートルの間隔をあけて釘止めして使います。木摺り板は水平に並べるのが普通ですが、垂直や斜めにすることもあり、斜めに打つ場合は「嵐打ち」と呼ばれています。木摺りは、厚さ5〜7ミリ、幅30〜40ミリ位の杉材を用います。
なお、木摺り下地壁にする場合は、壁材の剥落防止のためにシュロや麻などの繊維の束の下げおをつけます。漆喰は、日本壁の内部や外部、小舞や木摺、ラスボード、コンクリートなどの下地の上に塗られる左官材料です。
漆喰は、消石灰に麻の繊維と海藻を使って膠着剤を混ぜ、水で練り合わせた日本独特の塗り壁の材料のことをいいます。漆喰は、空気に触れて乾燥するにつれて硬度が増す性質で、防火性が高く、調湿機能もあります。漆喰は、湿気が多い日本の気候にあった自然素材とされています。