IHクッキングヒーターとは、磁力線の働きによって鍋の底にうず電流を発生させて、鍋を発熱させる調理器具のことをいいます。
IHは、電磁誘導加熱(induction Heating)の略称で、熱効率はガスの50パーセントに対して90パーセントという高いものとなります。また、IHでは、ごく弱い火力を保てるという利点もあります。最近では5,000kcal/hのガスバーナーに匹敵する熱量を出すものが登場しているようです。IHヒーターのような製品は、ガスや石油などに比べてクリーンで、安全性が高く、環境にも優しい生活が期待されています。
なお、住宅内で使うエネルギーのすべてを電気エネルギーでまかなうことをオール電化住宅といいます。オール電化は、調理、給湯、冷暖房システムのことで、IHクッキングヒーターのほか、電気温水器や蓄熱式暖房機または床暖房システム、エコキュートなどが用いられています。またオール電化では、オール電化住宅向けの割引を利用することができます。
高気密住宅での電気エネルギーの使用は、安全とされるため、高層マンションなどでも導入が進んでいます。ただし、オール電化住宅は、初期の導入費用が高いことや、貯湯タンクのための広い設置場所が必要なこと、また停電時の心配、電磁波の人体への影響などが上げられています。