住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 妻換気とは、外壁の妻側に換気口を取り付けて行なう換気のことをいいます。
 妻とは、三角形になっている部分のことで、この部分から小屋裏に溜まった熱気や湿気を外へ排出することをいいます。そこで、妻換気は、切妻屋根で用いられています。
 妻換気では、小屋裏の外気に接する外壁面に小屋裏の天井面の1/300以上の換気を、換気上有効な位置に2ヶ所以上設けなくてはならないとされています。また、軒裏換気を併用するときは、軒裏には給気口、妻側には、排気口を設け、そして給気口から垂直距離で90センチ以上離して天井面の1/900以上、換気開口面積を確保しなければならないとされています。
 なお、この換気方法は、小屋裏換気の一つとされています。小屋裏換気システムとは、小屋裏に溜まった熱気や湿気を外へ出すことをいいます。
 小屋裏換気システムでは、屋根面に直接外断熱や屋根断熱のような断熱材を入れる必要がなくなります。小屋裏換気を使って空気の循環を利用した省エネルギー住宅があります。
 これはエアーサイクルシステムと呼ばれるもので、エアーサイクルシステムは、省エネルギーを目的に外気を建物内に取り入れて循環させて、そのエネルギーを利用する方法です。エアーサイクルシステムは、小屋裏と床下に換気口を設けることで、その効果を発揮します。外壁と内側の断熱ボードの間に、小屋裏と床下を繋ぐ空気の通り道を設けて温度調節をするようにしています。
 エアーサイクルシステムを設けた住宅では、夏季は、小屋裏から熱せられた空気を排出するために換気口などの開口部を開き、冬季は、床下から冷たい空気を取り入れるために換気口などを閉鎖して、冷たい空気の流入を防ぎます。そして、太陽で温められた屋根や壁面の熱を家全体に循環させます。
 このシステムは、家中の温度を均一化できることやエネルギー効率が高いことなどのメリットをもっています。さらに、外壁と内側の断熱ボードの間に空気の層を設けることにより、壁の内外の結露を抑止する効果もあります。
 なお、断熱材を施した工事では、建物と断熱材との間に隙間ができて、室内の壁や壁の内側に結露が発生し、建物の断熱性能を低下することがあります。壁内での結露を防ぐためには、防湿層を施工したり、通気層工法が用いられます。


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