エレベーションとは、建物の東西南北を各方位から見た場合のものを書いた図面のことをいいます。
エレベーションは、専門知識を持たなくても一般の人には、線形図の中でも最もわかりやすい図面とされ、立面図とも呼ばれています。
エレベーションでは、外観を各方向から見たままのもので、その建物がどう見えるのかについて、よく分かる図面とされています。また、屋根、窓の大きさや並び方、玄関など各部分のデザインや形がわかります。そこで、工事関係者が建物についてイメージするためにも重要な図面の一つとなっています。
特に建築物を正面から見た外観のことをファサードといい、建物の外観のうちで、装飾上最も重要な面のことをさしています。主に建物の正面で、道路に面した入り口のある側、玄関のある立面のことを示します。都心に建てられる建物は、限られた敷地に建つため、両側が隠れて正面だけのデザインが強調されるようになります。ファサードは、その建物の一番見せたい部分でもあり、立面上、建築デザインの面においてもイメージを伝える重要な部分とされています。