住まい・住宅関連の用語集

　洋小屋とは、和小屋に対する外来の屋根の架構のことをいいます。
　柱の上に渡した敷桁に三角状に構成されるようにトラス構造を形成して、この上に母屋、棟木を渡し、垂木を一定間隔に並べて斜面にしたものをいいます。洋小屋は、トラスによって、梁間を広くすることができます。また、比較的に柱の数を少なくすることができるため、和小屋に比べて空間を広く取れるという特徴があります。そこで、広い空間を取ることができない和小屋のような小屋組みとは異なるものとして区別しています。また、洋小屋では、斜材を組み入れているため、水平力に対して強い構造となり、曲げも生じにくくなります。
　ツーバイフォー工法などの住宅が代表的なもので、ツーバイフォーとは、2インチ×4インチの角材による枠と、構造用合板を組み合わせてパネル化にした床、壁、天井で構成する工法のことをいいます。ツーバイフォー工法は、北米における木造建築の伝統的な工法です。ツーバイフォーは、壁式構造、枠組壁工法とも呼ばれています。ツーバイフォーは、釘と金物でつくられています。細部については、日本農林規格により規格寸法が定められています。ツーバイフォーは、パネル化による面で構成される構造にあり、非常に頑丈で耐震性や気密性があります。また、寒冷地発祥の工法であるため、断熱性に優れています。
　ただし、ツーバイフォーは、壁で躯体を支えるために、日本の柱と梁で躯体を支える軸組在来工法のように開口部を大きくしたり、建物の形態や空間の検討における自由度は制限されます。増改築についても制約されます。